南会津ものづくりストーリー
大量生産・大量消費の時代も終わり、今は、素材・デザイン・作り手のストーリーが見えてくる「本当のいいもの・こと」を求めるようになって来ています。人と人を繋げる、ぬくもりのある「ものづくり」がこれからの日本の生活や文化を豊かにしていくのだとマストロ・ジェッペットは考えます。
弊社が拠点としている、南会津郡の面積は神奈川県ほどの大きさがあり、そのうちの92%を森林が占めています。森林に育つ広葉樹・針葉樹は木材資源だけでなく、地域の水と空気も作っています。この生命の源の循環は人の手による [ 植林 ~ 手入れ ~ 伐採 ] のサイクルを元に形成されています。
マストロ・ジェッペット社は本年度から積極的に南会津の木材を活かし、川上の伐採から川下の商品の生産までに関わる「南会津ものづくりストーリー」として地域循環に貢献していきます。
その第一弾として「 FAVA Four Seasons 」を発表します。
南会津地域は福島県の南西部に位置し、東北地方の南の玄関口となる地域です。
越後山系から連なる帝釈山(標高2059m)を最高峰に山に囲まれています。
「 湿度が低く涼しい夏 」
「 昼と夜の寒暖差があることで美しい紅葉を見せる秋 」
「 2mを超える豪雪の冬 」
「 桜の開花が4月末~5月上旬と雪国の遅い春 」
と南会津は1年の中の季節変化がはっきりと感じられ、四季折々の雄大な景色が楽しめます。
その南会津の四季彩をテーマにした季節限定ラトルシリーズ「 FAVA Four Seasons 」を2018年8月より販売致します。
(本製品は季節限定生産商品の為、受注が台数に達した時点で終了となりますので、ご了承ください。)
それぞれの作り手の思い
FAVAのデザインについて
おもちゃとは子どもが産まれてから一番早く手にする「道具」です。それは赤ちゃんがデザインや色を認識する前に体験するモノとなります。そのモノがはっきりしたビジョンと美しさを持った商品であるべきだと思います。木製玩具、特に赤ちゃんのファーストトイには安心感があってほしいと思い、両親の指のように握り易く、暖かみのある素材感と優しいシェイプを意識したデザインにしました。
考える人 / デザイナー 富永周平(レストーリエ)
FAVAの木材について
このプロジェクトの樹種は、数多くある南会津産広葉樹の中から”ぶな、くり、とち、さくら”を選びました。
暑い夏に青々と茂り水の源となる”ぶな”の樹、実りの秋に大切な収穫となる”くり”の樹、雪深い冬に実をお餅にいれ食す”とち”の樹、山里の遅い春を美しく知らせる”さくら”の樹、全てが里山の暮らしにつながりを持つ樹種です、里山の想いが伝わることを考えながら選定いたしました。
木をえらぶ人 / 製材工場 関根健裕(関根木材工業)
FAVAの製造について
木のもつ美しい木目を大切にしたいと思い、厚い一枚板を半分にカットして、上下の部品を同じようにくり抜き、その対になっている部品をプレスで接着しています。それにより見た目の木目の美しさだけでなく、木材特有の気温や湿度による収縮を最小限に抑え、故障を防ぐことができるのです。研磨において、ヤスリの荒さを変えて3回研磨することでとても優しい肌触りになっています。素材の特徴を知って、加工に手間をかけることで製品クオリティーを上げています。
つくる人 / 木工工場 児山文彦(児山製作所)
FAVA FOUR SEASONSは以下より購入できます。